研究成果(平成18年度)
研究成果の詳細は「平成18年度 年次報告書」 ( pdfファイル )をご覧下さい。
環境物質動態研究部門
毎月の底質調査、流入河川・クリーク調査,干潟域の地形調査,底質分析を実施した.また,底質中の細胞外有機物に関する研究を開始した.
干潟底質環境研究部門
底泥の金属濃度の測定,貧酸素水塊発生に関わる物理量及び化学的酸素消費速度の定量的評価,干潟域における脱窒菌群数の分布性と底質環境との関連性の検討,覆砂工区における粒径分布とベントス量の関係の評価を行なった.
環境モデル研究部門
- 既存のモニタリングデータの解析から,有明海奥部では近年赤潮が増加しており,二枚貝による捕食と透明度の上昇がその主要因と考えられることを明らかにした.
やはり既存のデータ解析から,有明海奥部は過去30年間長期的に貧酸素化しやすくなったことを示した.
有機物量増加による酸素消費速度の増加がその原因である可能性が高い.
- 有明海奥部において,夏季の出水にともなった海洋構造と流れの変動について詳しい現地調査をおこなった.
- 有明海の流れと懸濁物輸送に関する数値シミュレーションモデルを開発した.
- 干潟底棲藻の季節変動を明らかにした.
- GISを用いた土地利用状況を考慮した河川流出モデルを構築した.
- 筑後川・早津江川河口において懸濁物輸送の現地調査をおこなった.