佐賀大学有明海総合研究プロジェクト設立までの経緯と目的
これまでの研究蓄積
- 1980年代より佐賀大学の有明海研究が始まり、農学部附属浅海干潟総合実験施設、理工学部、農学部、低平地防災研究センター(現低平地研究センター)、海浜台地生物生産研究センターなどで着実な成果が築かれてきた。
- 2000年冬の海苔不作を契機として佐賀大学有明海等総合調査研究会議を設置。
- 2004年度、佐賀大学学長経費において全学横断的なプロジェクトがスタート。
- 2005年度、文部科学省特別教育研究経費により本格的な有明海総合研究に着手。
有明海奥部に面した地方大学の責務
佐賀大学が有明海の環境問題に全学を上げて取り組み、問題解決に貢献することは、有明海湾奥部に位置する地方大学としての責務であり、また地域社会からその成果が強く望まれている。
佐賀大学初の全学プロジェクト
医学部を含めた5つの学部や研究センターが全学的、横断的に取り組む初のプロジェクトである。
プロジェクトの目的
有明海異変の原因解明と再生のための総合的な学術研究を実施するとともに、地域社会・文化を背景とした「有明海学」の構築を図り、将来的には、有明海の環境保全と有明海沿岸域の持続的発展を可能にするための研究拠点となることが目標。