研究計画

環境物質動態研究部門

陸域・大気から供給される物質、感潮域や海域の底質や底生生物の動態を明らかにする


平成18年度より、部門名が変更されました。
"底泥・干潟研究部門" → "環境物質動態研究部門"

平成17年度
  • 既存データの整理
  • 観測定線決定のための予備調査(潮汐周期・大潮小潮周期変動を捉えた集中観測)
  • 実験系の方法論確立
平成18年度 有明海奥部における懸濁物質の再懸濁・凝集・沈降要因を解明する
平成19年度
  • 河川を含めた陸域流入負荷量の算定と負荷削減技術を提案する。
  •   
  • 現地調査・実験により、栄養塩、酸素等の海底フラックスを算定できるようにする。
平成20年度 有明海に対する底質・大気・河川・沿岸クリークからの物質負荷の推定手法を確立する。さらに対象領域を有明海南部に拡張して底質調査を行う。
平成21年度 有明海に対する海底・陸域・大気からの物質フラックスについて過去20年程度の変化を推定し、有明海生態系モデルに対する境界条件として供するようにする。




干潟底質環境研究部門

干潟及び干潟生物への金属濃縮に関する研究、有明海奥部西海岸域における貧酸素水塊の発生メカニズムとその防止策に関する研究、干潟底泥中の窒素循環に関する研究、底質改良技術の検証に関する研究、沿岸域からの流入負荷量の削減方法に関する研究


平成18年度より、部門名が変更されました。
"赤潮・生態系研究部門" → "干潟底質環境研究部門"

平成17年度
  • 貧酸素水塊の発生状況に関する調査
  •   
  • 重金属の動態調査
  • クリーク水質調査を実施
  •   
  • 干潟域の脱窒量などに関する調査
平成18年度
  • 生物相への金属濃縮の調査
  •   
  • 貧酸素水塊の発生機構の検討と底泥中の窒素循環調査
  •   
  • 流入負荷削減対策と底質改良方法の検証
平成19年度
  • 底泥中の金属濃縮と生物への影響の解明
  • 貧酸素水塊の発生機構と防止策の検討
  •   
  • 底泥中の窒素循環モデルの検討
  •   
  • 覆砂の効果の検証
平成20年度
  • 底泥中の金属濃縮と生物への影響の解明
  •   
  • 貧酸素水塊の発生防止策の検討
  •   
  • 底泥中の窒素循環モデルの構築
  •   
  • 覆砂効果の持続性の検証
平成21年度
  • 底泥中の金属濃縮と生物への影響の解明
  •   
  • 貧酸素水塊の発生防止策の検証と総括
  •   
  • 底泥中の窒素循環モデルの検証と総括
  •   
  • 効果の持続性を考慮した覆砂地点選定の検討




環境モデル研究部門

有明海奥部における物質輸送機構の解明、有明海奥部における低次生態系の変動機構の解明、有明海生態系モデルの構築とそれを用いた環境変動解析

平成17年度
  • 既存データの整理
  •   
  • 観測定線決定のための予備調査(潮汐周期・大潮小潮周期変動を捉えた集中観測)
  •   
  • 実験系の方法論確立
平成18年度 海域の懸濁物輸送機構を解明し、その生態系への影響を検討する。
平成19年度 生態系モデルを構築するとともに、モデル構築のために必要な低次生態系のモニタリング調査・パラメータ推定のための実験をおこなう。
平成20年度 有明海の基本的な低次生態系変動が再現できるように生態系モデルを確立する。現地調査・実験は、未知の部分が多い泥干潟の生態系を中心に継続する。
平成21年度 生態系モデルによって、諫早湾干拓工事等が有明海生態系に与えた影響を評価する(気象条件など,自然条件の変化の影響も加味して評価する)。