コア研究2

研究目標

「海洋微生物の生態把握
−有用微生物・生理活性物質の検索とビブリオ・バルニフィカス感染症対策−」


研究概要

コア研究2では、主として微生物相研究部門と食水系感染症研究部門が中心となり、表記テーマに取り組みます。

有明海で生じる環境変化をそこに棲息する微生物を対象にして研究・調査することで、これまでに蓄積された物理・化学的知見がより明快なものになるであろうことが予測されます。そこで、微生物相研究部門では有明海に特徴的に形成されている干潟域に生息する微生物相解析を行います。さらに、季節的変動調査も行うことにより、有明海の生態系変化を解き明かすことを期待しています。次に、有明海の主要産業のひとつである海苔養殖に深甚な被害をもたらすスミノリ病に対して微生物による生物学的防除法の確立を行います。さらに、有明海干潟が本来有する理想的な環境浄化システムを再現利用するために、窒素化合物循環に関与する微生物の分離・同定を行い、その効率的なシステムの構築を行います。また、食水系感染症研究部門では、有明海周辺に多く見られ、肝臓疾患などを持つ方が感染すると重篤な病態を呈すことがあるビブリオ・バルニフィカス症対策を行います。


主要研究課題

平成17年度から平成19年度までの3年間を一応の目途として、以下の研究に取り組みます。

コア研究2 概要図